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イベント報告

【開催報告】Change Makers Fes 2023開催レポート その1


2023年3月28日(火)、Change Makers Fes(チェンジメーカー・フェス)初の会場版をTOKYO DOME CITY HALLで開催しました。
Change Makers Fesは、SDGs達成に向けたソーシャルアクション(人や地球のことを考えた行動)を起こした 25歳以下の子ども・若者を無料で招待し、活動家や著名人と一緒にこれまでのアクションや成果を祝い、互いのこれからの活動にエールを送るイベントです。
2021年・2022年のオンライン開催を経て、遂に念願のリアル開催の今回、会場・オンライン配信合わせて約1,500人の方にご参加いただきました。ご参加いただいたチェンジメーカーの皆さん、ありがとうございました!
 
この開催レポートでは、3回にわたり、スピーチやダンス・音楽パフォーマンスなど盛り沢山となったイベントの様子をお届けします。


 

 
開場と共にDJ AKIRAさんによる音楽がスタート。ミラーボールが回る空間に、会場に入った皆さんから驚きの声が。事前にSNSで集まったリクエスト曲もかかり、客席で思い思いに音楽を楽しんでいました。

 
開演前の影ナレを担当したのは、そわんわんさん・いわたまありさん・りゅうがさん・野球YouTuber向さん。TikTokであるある動画が人気のいわたまありさんが “おかんモノマネ”でイベントの注意を伝えるなど、楽しい掛け合いが繰り広げられました。そして、ユースの盛り上げ隊が客席を周って、トレーナーのLaceyさんが会場全体を巻き込んでコール&レスポンスを行ったりと、イベント開始に向けて高揚感が高まる時間となりました。

 
遂に、開演!イリュージョニストHARAさんによるイリュージョンからスタートです。

舞台に現れた1人の少年。自然と共に育ったHARAさんの子ども時代の様子が舞台上で繰り広げられ、その時の思い出を乗せたイリュージョンパフォーマンスが行われました。

 

HARAさんの幼少期を演じた子役の中井友陽さん

 

ハトやトランプなどが突然現れた

 

イリュージョンの後、ステージ上には、スペシャルアンバサダーの土屋アンナさん、すみれさん、わたなべちひろさん、世良マリカさんが登場。4人から今回のチェンジメーカー・フェスについて「社会をもっとよくしたい!」という想いをもってソーシャルアクションを起こした子どもや若者が集まるイベントと紹介がありました。

イベントの合言葉は、Together we can change the world!

 

そして今回のイベントでは、LINEのオープンチャットを活用!

チェンジメーカー・フェスに参加した25歳以下が参加できるもので、当日参加者から意見を聞くために使うだけでなく、イベント後も情報交換をしたり出来るように設けられました。出演者も参加しており、スペシャルアンバサダーの皆さんはステージ上で撮影した写真をその場で投稿していました。

 

さらに、このイベントのバリアフリーについても説明がありました。

今回、わたなべちひろさんの提案により、視覚障害者がチェンジメーカー・フェスをより楽しめるよう、音声ガイダンスを導入しました。また、手話通訳席では手話通訳モニターを設置し、日本手話同時通訳やUD Talkでの字幕配信も実施しました。(オンライン配信同様)


FMラジオ受信機の説明をするわたなべちひろさん。受信機からは音声ガイダンスを担当したバリアフリー活弁士檀鼓太郎さんの声がマイクを通じて聞こえた。

 


手話通訳者の3名がスクリーンにも映し出され、手話で「よろしくお願いします」と挨拶があった。

 

続いて、チェンジメーカー・フェスを共催した、フリー・ザ・チルドレン・ジャパン代表の中島早苗、日本財団の高橋恵里子が登場し、開催への想いやご協力いただいたみなさまへの感謝を述べました。

 

そして、チェンジメーカー・フェス集まったソーシャルアクションの報告を発表。
今回、実際にアクションを起こした人数は、なんと6,010人!

「ゴミ拾いをした」「自分たちで商品を作って販売寄付をした」「フードバンクを通じてご飯を届けた」など、いくつかの実際のソーシャルアクションが紹介されました。
中には、困っていた視覚障害者に自分から声をかけた8歳の方も!
集まったアクションの報告は、「ソーシャルアクションレポート2022-2023」として、この春発刊予定です。

 

子ども達3組によるダンスパフォーマンスの披露で一気に会場のエネルギーは上昇!

そのエネルギーを受けて始まったのは、2017年に公開された「バブリーダンス」でもお馴染み、CM振り付けや映像監修などマルチに活動する、日本を代表する振付師akaneさんと、チェンジメーカー・フェスのコラボステージ!

チェンジメーカー・フェスのテーマダンス曲”We Turn It Up”を振り付けてくださり、今回のステージのために集まった40人のU25ダンサーのみんなと一緒に、客席の参加者にも振り付けのレクチャーを行い、会場一体となって楽しみました!

テーマダンス曲のPVもぜひチェックしてみてください。

そして、TikTokなどでもぜひ踊ってみてくださいね。(鈴木きょうだいも挑戦してくれました!)#CMFダンスチャレンジ

 

服飾学生あるある動画で人気となったTikTokerのててみさんは、津波で被災した経験や、自身のうつ病のこと、ジェンダーのことなども積極的に発信をしています。

「自分自身は “男女どちらでもない”と思っていて、両方の性別を楽しみながら、それを表現するのが好き。でも、それを表現することで大変なこともたくさんある」と語るててみさんは、小学校〜中学校の9年間、全校生徒から“おかまだ”と笑われてきた、なるべく目立たないように過ごしてきた、と言います。高校生の時にメイクに挑戦し、周りから褒められたことで自信を持てた経験などから、「自分の性別について悩んでいる人がいたら、1人じゃない、この世界にはたくさんの仲間がいる。少し勇気がいるかもしれないけど、アクションを起こしてみてください。応援しています。周りに性別について悩んでいる人がいたら、たくさん褒めてあげてください。その褒め言葉でたくさん助けられる人がいることを知って欲しい。」と、虹色のようにたくさんの性別がある時代に生きる参加者にメッセージを送りました。

 

続いて、お笑いコンビ「マシンガンズ」として活動の傍ら、ゴミ収集会社に就職し、ゴミ清掃員としての日常から見えてくる格差社会やゴミ問題、ゴミ清掃業界の優れた人材など、清掃員の日常を綴ったツイートが人気を集めている滝沢秀一さんが登場。

まだ使えるものが捨てられている様子を日々見る中で、特にどうしても解決しなくてはならないと感じているのが「食品ロス」だと語る後ろには、新米が出ると古いお米が捨てられたり、売り物と言われても納得するほど綺麗な果物がそのまま捨てられている写真が映し出され、会場がどよめきました。「消費の仕方を変えれば、世界は必ず変えられる。そのお金で誰に喜んでもらいたいか?その買い物によって、誰かを傷つけていないか?と考えながら買い物をしよう。皆さんの力で世界を変えてください。私も全力でサポートします。」

 

クリエイターズトークには、開演前の楽しい影ナレも担当した、YouTubeやTikTokで活躍中のそわんわんさん、いわたまありさん、りゅうがさん、野球YouTuber向さん、4人のクリエイターが登場しました。

チェンジメーカー・フェスが大切にしている「Gift + Issue = Change」気になる問題に対して、自分の好きなことや得意なことを活かして、楽しみながら身近な所からアクションを起こしていこう!という考え方が紹介され、LINEのオープンチャットで寄せられた「トランプ+文化(国と文化をペアにする神経衰弱で、楽しく色んな文化を知れる)」などのアイディアが紹介されました。

好きなことを活かして発信している4人からは、SNSでの発信をはじめたきっかけや続けられている理由などが話され、また、それぞれの得意なことの披露もありました。


カンフー世界大会で優勝経験のあるいわたまありさんからは、鮮やかなカンフーの技が披露された。「好きなことを活かして身近なところから一歩一歩アクションを起こしていくことが、キラキラした未来に繋がると思う。みなさんはもうすでにアクションを起こした方達ですけど、今後も一緒に楽しい未来を作ってけるように、やっていきましょう!」


K-POPのカバーダンスを投稿されているりゅうがさんは、New JeansのHype Boyのカバーダンスを披露し、会場の至る所でペンライトが揺れた。「何かアクションを起こすことって、緊張したりカロリーを消費することだと思うんですけど、こんなに周りにはチェンジメーカーのみなさんがいるよ!」


野球YouTuber向さんは、荒川区でスポーツ支援や子ども食堂を通じた食事支援・学習支援をしてる。ステージには、元千葉ロッテマリーンズ所属の原嵩さんが登場し、原さんのピッチングで向さんがキャッチをする“ビタ止め”の凄技が披露された。「自分は野球選手とお笑い芸人になることが夢だったが叶わなかった。でも、YouTubeで活動を続けてきたら、先日イチローさんと野球をすることができた。アクションを起こしたら、こんなことが起きるのか!ということが人生には起きる。ぜひ皆さんもアクションを起こして、共に良い未来を作りましょう。」

 
最後に、そわんわんさんから、「“好きなこと”と言っているが、その言葉に縛られすぎず、向いていると思うこと・楽しいなと思うことで全然いいと思う。応援している、一緒に生きやすい未来を作っていけたら。」と好きなことを持たずに悩んでいる人に対してもメッセージが送られました。

 

ソーシャルアクションを起こしたU25のチェンジメーカーからのショートスピーチコーナーには、プレゼンテーターとして、スペシャルアンバサダーのすみれさん、世良マリカさんが登場し、3校(団体)が活動を報告しました。

 


晃華学園中学高等学校:東京立正高校、麗澤中高の生徒と一緒に「持続可能な福島」について考えるプロジェクトを実施。「私たち中高生は、震災を経験した最後の世代です。教科書の出来事として終わらせるのでは無く、その世代としての使命を果たしたい。」


さいたま市立大谷場中学校:「子どもの権利条約を広めるために、さいたま市の中学校の生徒手帳に子どもの権利条約の掲載をしてほしい」と、市の教育長に提言。また自身の学校でも掲載をするためにプレゼンテーションや議論を実施し、2023年度からの掲載が決定。


スコットランド子どもコミッショナー&ヤングアドバイザー:子ども・若者たちと一緒に活動し、子どもの権利を守り、子ども達の意見を国の政策に反映するのを手助けしている“子どもコミッショナー”と、ヤングアドバイザーの子ども・若者たちからは、その活動の仕組みが紹介された。

 

大学を休学し、講演活動やショート動画での発信、環境に優しい化粧品開発などもされている環境活動家の露木しいなさんが登場。

インドネシアのバリ島にある世界一エコな学校といわれる”Green School Bali”に高校留学し、社会問題を解決するためには、学ぶだけでなく実際に行動することが大事だと学んだ露木さん。活動をしていると、「学生だから・子どもだから社会は変えられない」「今は勉強だけしていなさい」と言われることもあるという。しかし、世界では学生でも活動している人がたくさんいることを伝え、「社会を変えるのに、大人になるまで待たなくていい」と皆さんに伝えたい、と力強くメッセージを残しました。

 

次いで行われたのは、現役Jリーガーでありながら、NPO法人Hokkaido Dreamの代表理事を勤めている、元サッカー日本代表の鈴木武蔵選手によるHEROsスピーチです。ジャマイカ人の父親と日本人の母親を持つ鈴木選手。6歳で日本に来た当初は、見た目の違いで差別・いじめを受け、苦しい時期を経験をしました。その経験から、今幅広い支援活動に取り組んでいると言います。

自分のことで精一杯だった子ども時代を振り返り、ここに集まっている人たちがアクションを起こしているのは本当に凄いことだと伝えました。「一人一人のアクションが絶対に世界を変えられるんですね。でも、忘れてほしくないのが、目の前の自分の家族や仲間を幸せにできなかったら、その規模を大きくしても上っ面だけの活動になってしまうと思っています。今後の皆さんの活躍を祈っていますし、僕ももっと自分にできることをやっていきたい。」とコメントしました。


鈴木武蔵選手はHEROs AWARD 2022を受賞。HEROsは、アスリートの社会貢献活動の推進により、スポーツでつながる多くの方の関心や行動を生み出し、社会課題解決の輪を広げることを目的として実施している日本財団のプロジェクト。

 

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの子どもアンバサダー16名が登壇。

こんなにもチェンジメーカーの仲間がいることを嬉しく思う、と同年代の仲間達にメッセージを送り、また、カナダのフリー・ザ・チルドレンの設立者であるクレイグ・キールバーガーからのビデオメッセージを紹介しました。


 

続いて、2回目となるチェンジメーカーからのショートスピーチコーナーには、3校(団体)が会場/オンラインで登場しました。


明治学院高校:日本で最初のフリー・ザ・チルドレンの支部として20年以上活動。街頭募金活動や、児童労働問題を伝えるための校内プレゼン、文房具の回収・寄付を実施。


Lady Bug:沖縄でゴミ拾い活動、居場所支援活動、ペットボトルキャップ回収活動などを行っている学生団体。自分たちが通っていた無料塾のおかげで、これまで居場所があり、やりたい事を叶えてもらった。今後は、私達が子ども達の思いを叶えてあげたい。


東京学芸大学附属世田谷小学校:かき氷スタンドを実施し、売れたお金を養護施設に寄付する活動を実施。「皆んなで力を合わせると大きな力に変わることを学びました。困っている誰かのために、自分が頑張ることが楽しいという事を知りました。世の中にはいろいろな人がいるけれど、皆んなが少し優しい気持ちを持って助け合えたら、とても幸せな世界になると信じています。」

 

前半最後は、Blue Vintageさんのライブパフォーマンス!

海が大好きと、海が見える音楽をしているBlue Vintageさん。

MCでは、「継続が大事だと思う。ビーチに行ったら、1個でも2個でも、持っていける量だけでもゴミを拾っていくことを皆がやってくれたら、皆の大好きな海がちょっとずつ綺麗になっていくんじゃないかなと思っています」と伝えました。

早くも夏を感じる音楽で大盛り上がり!最高のライブパフォーマンスで前半を締めくくりました。

開催レポート②に続く
 
 

※予定よりも長時間のプログラムとなりましたこと、お詫び申し上げます。

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Change Makers Fes 2023 ~世界を変えるキミに、この日を。~
日時:2022年3月28日(火)15:00-
会場:TOKYO DOME CITY HALL / オンライン(zoom)
参加者:会場1,200人、オンライン300人


●Change Makers Fes スペシャルアンバサダー
土屋アンナ、世良マリカ、わたなべちひろ、すみれ


●ムーブメントサポーター
ミチ・よしあき(よしミチ)


●フォトブースデザイナー
monet


●ゲスト
akane、DJ AKIRA、アルバルク東京(ルーク、チアリーダーHARUHI、CHIKAKO)、Anna、いわたまあり、WENDY、尾木直樹、小倉將信こども政策担当大臣、クレイグ・キールバーガー、サヘル・ローズ、自見はなこ大臣政務官、鈴木武蔵、鈴木夢・楽・誉、せやろがいおじさん、そわんわん、滝沢秀一、テアトルアカデミー、ててみ、中井友陽、HARA、ひかりんちょ、ブルース・アダムソン、Blue Vintage、星つむぎの村、野球YouTuber向、りゅうが、Lacey  


●U25スピーカー
伊東美海、刈屋彩乃、阪口凜、薬師寺悦歩、ダラン優那、波田野優、山口清崇、晃華学園中学⾼等学校、さいたま市⽴⼤⾕場中学校、上尾市⽴上尾中学校、世⽥⾕区⽴桜丘中学校、東京学芸⼤学附属世⽥⾕⼩学校、明治学院高等学校、⽇本財団ボランティアセンターThe Volunteer Program for Ukraine、Lady bug、ガールスカウト⽇本連盟、専修学校クラーク⾼等学院 天王寺校総合進学コース、FTCJ子どもアンバサダー2022-2023


●共催
認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン/日本財団


●協賛
ザボディショップジャパン株式会社


●後援
内閣府、文部科学省、東京都、世田谷区教育委員会、文京区教育委員会、独立行政法人国際協力機構(JICA)、特定非営利活動法人日本NPOセンター、東京ボランティア・市民活動センター


●Special Thanks
大東建託グループみらい基金、株式会社パワープロジェクト


●協力
株式会社フロンティアインターナショナル(企画/運営協力)、株式会社サニーサイドアップ(広報協力)
株式会社activo、男子プロバスケットボールBリーグ「アルバルク東京」、Ambient co.ltd、NPO法人インフォメーションギャップバスター、認定NPO法人ACE、認定NPO法人ESAアジア教育支援の会、NPO法人Wake Up Japan、一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク、一般社団法人OSAKAあかるクラブ、認定NPO法人開発教育協会 (DEAR)、公益財団法人 風に立つライオン基金、公益社団法人ガールスカウト日本連盟、認定NPO法人国際子ども権利センター、持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)、(特活)シャプラニール=市民による海外協力の会、清泉女子大学、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、公益財団法人日本財団ボランティアセンター、公益財団法人日本YMCA同盟、株式会社パラダイスポスト、広げよう!子どもの権利条約キャンペーン、一般社団法人プロギングジャパン、文京学院大学、公益財団法人ボーイスカウト日本連盟、公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター、一般社団法人One Young World Japan(50音順)

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