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社会問題は知ることとメディアリテラシーを高めることが重要
高校生11人が「難民問題」について話し合うオンラインイベントを開催
属性:高校生
実施期間:2022.2.12
取り組んだ社会課題:難民問題・入管問題
ーあなたのソーシャルアクションを教えてください。
学校の奉仕活動のグループでの活動になりますが、私がチーフを務めていたこともあり私がその問題を進めていく形でやりました。
具体的には、難民問題について考え話し合う校内向けのイベントをオンラインで開催して、まず最初にスタッフで難民問題レクチャースライドを作って発表し、その後グループごとに分かれてディスカッションや今と未来で私たちにできることについてスライドにまとめ発表をし、それを通して難民問題を自分ごととして考えることを目的としました。私含め企画側のスタッフがファシリテーターを務めて参加者の意見を積極的に聞き、皆が平等に話せるようにすることを意識していました。
これからやることとしてはそのイベントは終わったので、校内に難民問題啓発ポスターを作り飾る、ウクライナ問題が今深刻でウクライナの難民について調べてまとめる、それを学校の朝の会で発表したいと思っています。
ーなぜこのソーシャルアクションを起こしたのですか?
難民問題について先生が勧めてくださったこともありますが、ニュースでスリランカの入管問題事件があり、その問題が大きく取り上げられたことも理由の一つです。
難民問題・入管問題は私たちにとって身近な問題であり、遠い国の問題ではないことを実感させられました。私たちにできることはないか微力ながらも考えることが辛い思いをしている難民の気持ちに寄り添うことに繋がると感じました。
ー取り組んだ感想を教えてください。
参加者やスタッフを含め16人がそのイベントに参加して、感想も書いてもらったのですが皆が一生懸命に考え刺激をもらったことや難民問題について深く考え、心温まる会になったと書いて頂きました。私自身も社会問題について考えるプログラムに色々参加してきたのですが、企画・運営側に回りチーフを務めてやるのは今回が初めてで、きちんと自分にチーフが務まるのかどうかとても緊張していました。
けれど多くの人々が助けて下さり、その人たちの協力なしではこのイベントは成功しなかったと思っています。学校での宣伝・広報活動、チラシ作り、イベントの資料・司会進行、何から何まで皆と協力し合って行ったイベントはとても感極まるものでした。
ー工夫したこと、達成したことを教えてください。
私は学校で社会問題について知れるオンラインイベントを開催しましたが、参加者を集めるため宣伝活動を頑張りました。ちらし、昼の放送での呼びかけ、iPadなどのデジタルツールを使っての宣伝は欠かせません。
ー困難だったこと、次回に活かしたいことはありますか?
オンライン上での時間配分は難しく、zoomのブレイクアウトを強制終了させたりして何とか時間内で終わらせましたが、そのような点で全体で把握していないことがあったのでそこに注意すべきでした。また扱った問題は難民問題で少し難しく感じた中学生もいたと思うので、ゲームなども取り入れられたらよいかと思います。
対象者はちなみに中学一年生から高校一年生まででした。スタッフとはオンライン上なので連携をもっととっておく必要があり、今何をやっているのかをグループごとで報告して可視化させることは必須です。
ーこれからソーシャルアクションに取り組む方へメッセージをお願いします。
社会問題を解決するために私たちにできることは何なのかを常に考えることが大切です。
社会問題啓発活動も重要で多くの人にその問題を知ってもらってこそ、解決策を導き出していくことができます。私たちの場合は難民問題を扱いイベントを開催しましたが、その1ヶ月後にウクライナの難民が流出し、今難民問題は深刻な状況になっています。
私たちが啓発活動を行ってこそ、実際に難民が多く流出し、ニュースに取り上げられた時、啓発活動によってそれなりに知識を蓄えておくことができたので、メディアリテラシーを高めて正しい判断ができると思っています。社会問題は知ることから始める必要があるように思います。