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大人に意見をいう子どもは反抗的?
“政策提言”は知識が増え、大人から真剣な反応がもらえる「伝える」ソーシャルアクション
属性:高校生
実施期間:2022/4/22-2022/11/20
ーあなたのソーシャルアクションを教えてください。
何人かのフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの子どもメンバーとともに院内集会やオンラインでのイベントに参加し、子ども基本法実現、子どもの権利向上のために政策提言を行った。私は主に、子どもコミッショナーなどの子どもの権利が守られているかどうか監視する機関の設置について訴えた。
また、自分が子供の権利について知るのが遅く、もっと早く知っていたら自分が置かれている状況が子どもの権利条約に反することであると理解し訴えることもできたのに今まで自分が我慢すべきこと、しょうがないことだと思っていたため、そのようにしょうがない、どうにもならないと思う子どもが少しでも減り、子どもを守る制度や機関が必要だと説明した。
また、子どもから相談を受けた時、子どものプライバシーを必ず守ることも徹底してほしいと伝えた。
ーなぜこの社会課題に取り組んだのですか?
今まで、子どもから大人に何かを訴えることはそもそも機会がなかったり、反抗的でませているなどと思われるかもしれないと考えたりで、提言活動を行ったことがなかったが、それがまさに子どもの意見表明権が守られていないと気づいたから。
ー取り組んだ感想を教えてください。
自分のような子どもが大人に意見を伝え、真剣な返答をもらえることに感動した。訴えることは簡単だが、現在の法や制度、慣習などを考えて新しく子ども基本法や機関を作ることは難しいことを実感した。
また、提言にあたり統計や現在の制度などをしっかりと調べることで、知識が増えるだけでなく新たな問題点や改善策を思いつくことができて自分の勉強にもなった。そして日本には想像していた以上に苦しい状況に置かれている子どもたちがたくさんいて、その子どもたちの権利が守られるためにももっともっと積極的にアクションを起こしたいと思った。
ー工夫したこと、達成したことを教えてください。
社会問題一つに対して、たくさんの細かい問題やアプローチの仕方があるので、まず最初は一つに絞って資料を集めたり意見をまとめたら良いと思う。
ー困難だったこと、次回に活かしたいことはありますか?
自分の意見をまとめること。言いたいことはたくさんあるけれど、聞くひとの立場になって、一貫性を持ち、一番伝えたいことを簡潔に言えるようになりたい。
ー最後にこれからソーシャルアクションに取り組む方へメッセージをお願いします。
社会問題へのアクションは、周りの目が気になったり、自分の力ではどうしようもならないのではと躊躇してしまいがちですが、意志を強く持ち一度勇気を出せば、少しずつではありますが進展していくと思います。
また、イベントへの参加など、降ってきた機会は逃さないようにして欲しいです。